月: 2025年7月

ガーディアン特派員による日本の「コメ危機」のレポート

英国ガーディアン紙の日本・韓国担当特派員による「コメ危機」のレポート。内容的には日本でニュースを見聞きしている我々に何も目新しいものはない。ただし、彼が非常に不思議に感じているのは、「日本のコメ作り農民の平均が退職年齢を超えている(70歳ぐらい?)のにもかかわらず、これから時間をかけて米作農業を再生するという政府方針」。普通に考えて、この状況では、たとえ歴史の長い主食であっても、安定供給のためには…
日本関連

米国:助成削減により、科学系教育や研究職がすべてのレベルで不安定に

トランプ政権以後、助成金のカット、凍結が相次ぎ、新規だけでなく、進行中の複数年プロジェクトまでが先が見えない状況になっている。研究室では助手やアシスタントが職を失い始めている。予算不足のため、多くの大学院は学生、教員の両方を縮小を始めている。カットは医学を含む科学のあらゆる分野にまたがり、新しい研究職を見つけるのは至難だ。国立科学財団(NSF)によると、若手の研究者を育成する政府助成は最大で78%…
IT・科学

トランプの事務方、校閲者かファクトチェッカー雇えよ

トランプがボスニア・ヘルツェゴビナ連邦のリディヤ・ブラダーラ(Lidija Bradara)大統領に宛てた関税30%を表明する書簡の敬称が統一されていない。受取人住所・氏名では「Her Excellency」と相手が女性であることを認識しているものの、起句では「Mr. President」と書いている。ブラダーラ氏は既婚女性なので、「Mrs. President」とすべきだろう。米国ホワイトハウス…
ユーモア・風刺

ウクライナ:ロシアのドローン攻撃を古い魚網で防御

ロシアからドローン攻撃を受けているウクライナの東の前線で、魚網がドローンを捕まえために使われている。それらは、北極海近くの港から使い古しの網が届く。スウェーデンの非営利団体はデンマークなどとも協力し、今年250トンの網を提供した。動くモノすべてを標的として攻撃してくる大量のロシア軍ドローン、縫い合わされた網目の細かい魚網がプロペラを絡めて攻撃を効果的に妨害する。ロシア軍はワイヤレス通信を妨害してド…
IT・科学

ケント・モンクマン展覧会:「歴史は勝者によって描かれる」

コロラド州のデンバー美術館で4月から9月初めまで行われている「歴史は勝者によって描かれる」というテーマのケント・モンクマン(Kent Monkman)の展覧会が面白そうだ。自身が先住民クリー・トライブ(Cree)のメンバーでもあるモンクマン氏の作品には、先住民が、植民地時代の征服者に受けた不正義を題材にしたものが多い。また、非西洋文明のジェンダー観が描かれたものもある。 展示の説明には、「気象変動…
社会・文化

「票を返せ」、カナダ人妻を違法滞在で拘留されたトランプ支持者

トランプ政権の違法移民取り締まり強化で、米国市民と結婚して3人の子供を持つカナダ出身の45歳の妻シンシア・オリベラさんが、グリーンカード申請の面接に移民局に出向いた折にICEに拘留され、その後テキサス州の収容所に送られた。米国市民でトランプに投票したという夫は、地元TV局の取材に「私の票を取り返したい」と語った。トランプ政権は危険な犯罪を犯した不法滞在者を重点的に取り締まる方針を強調するが、「正当…
政治・経済

見出し、ダイジェストが500本を突破

何度も長期間に渡る中断、放置がありましたが、2023年1月に始めたこのプログ、掲載記事が500本を超えました。 今回の再始動は、SNSで無駄に時間を使っている自分が嫌になり、残された時間を有効に使うことを思い立ったのがきっかけでした。ただし、このプログは商売ではなく、あくまで自分の趣味でやっていることを忘れないことを肝に銘じました。閲覧回数を増やすとか、バズりを狙うとか、SNSやサーチエンジンのア…
お知らせ

AIのやらかす粗相の修正に新たなビジネスチャンス

AIのおかげで仕事が増えたという広告系ライターのお話。企業がホームページや広告などのコンテンツ作成にAIを利用することが拡大しているが、その結果はあまり満足のいくものではないようだ。経費削減のつもりでAIを使ったが、様々な問題に突き当たり人間の専門家に最初から再依頼する羽目になり、余計にお金がかかることも。例えば、コピーライティング(キャッチコピー)。現在のAIはごく基本的なありきたりなキャッチコ…
AI

第3の政党立ち上げで、マスク VS バノンの対立が際立つ

第3の政党「American Party」立ち上げ、トランプ政権と共和党に挑戦する姿勢を明確に打ち出したイーロン・マスクに、第一期トランプ政権下で首席戦略官だったスティープ・バノンが真っ向から嚙みついた。「ワレ、お前は南ア人でアメリカ人ですらないだろ。国外退去にしたる」とバノンは自身のポッドキャストで発言。マスクは2002年米国籍を取得しているが、バノンはその手続き上の問題など度々疑問を投げかけて…
政治・経済

米国ではしか大流行、国内感染ゼロ宣言以後初の記録的な急増

米国では今年これまでに1,227件のはしか感染が確認された。半年足らずで2019年の年間記録を更新。専門家は報告されていない感染が多数あり、実際の件数はさらに多いと推測する。はしかは、2000年に米国内ではこの感染症の国内における伝播が1年以上発生せず、地域的に終結(elimination)が宣言された感染症だ。感染拡大の理由として、子供のワクチン接種率の全般的な低下、そして、西テキサス州のワクチ…
医療・健康