環境・気象変動

人工芝は、本当に経済的、そして安全?

5人の子供に人工芝の競技場でスポーツをさせない疫病学者がいる。長期的な健康被害については分かっていないが、砕いた古タイヤを原料とする人工芝には、発がん性物質、人体に有害な金属、フタル酸エステル、その他ホルモンに悪影響を与えるいわれる物質が含まれ、それらが若い競技者の体に取り込まれる可能性があるからだ。北アメリカには1万8,000か所の人工芝の競技場があり、毎年1,500づつ増えている。サッカー、ア…
医療・健康

米国:核兵器製造施設跡地から放射性ハチの巣が見つかる

サウス・キャロライナ州の核兵器製造施設跡地から、放射性のハチ(Wasp)の巣4つが発見された。施設は冷戦中、プロトニウムやトリチウムなど水素爆弾の材料製造を行っていた。エネルギー省は、低レベルの放射能に汚染されたハチの巣が見かったことを認め、「それらの巣は、作業員、地域住民に健康被害を及ぼしたり、環境汚染につながることはない」とNYTの取材に回答している。汚染された巣は、核廃棄物を保存するタンク近…
環境・気象変動

米国:WWIIの放射性廃棄物で住民のがんリスクが上昇

ミズーリ州セント・ルイスの小川 Coldwater Creekが、第二次大戦から60年代まで核兵器製造所から放射性廃棄物で汚染され、近隣で育ったこどもにがんのリスクが高いことがJJAMA掲載論文で分かった。マンハッタンプロジェクトの一部として、原子爆弾開発のためウラン濃縮を行う工場があり、1940年代半ばには小川近くにドラム缶に入れられた廃棄物が放置されていたという。 ハーバード大公衆衛生学教授ら…
医療・健康

米国初、環境にやさしい生分解されるマッシュルーム素材棺桶

環境にやさしいグリーン葬への関心が高まっているが、6月に米国で初めて、マッシュルームの根からとれる菌糸体を使った棺が使用された。オランダのLoop Biotech社が開発するLiving Cocoonという棺は、よりサステイナブルな墓を目指した生物分解性素材を使った選択肢のひとつ。ヨーロッパでは2500件以上の実績があるという。7日ほどで製造可能で、45日程度で完全に分解される。埋葬用に米国では、…
環境・気象変動

米国:水資源を貪るデータセンター

ジョージア州で近隣にデータセンターが出来たために井戸水が濁ったり、水量も減った家族の話から記事は始まる。AIの急速な利用拡大に従い、米国では各地で巨大なデータセンターの建築ブームが起きている。しかし、データセンター運用には、大量の電力と冷却水が必要。例えば、昨年Metaが完成させたデータセンターは、一日に50万ガロン(約190万リットル)の冷水を使う。専門家によると、データセンター設置する企業は、…
AI

米国:中国EVバッテリー工場誘致に揺れたミシガンの田舎町

トランプ関税の目的は米国内の製造業の再興。ミシガン州の田舎町にEV分野に注力する中国のバッテリーメーカー、Gotion(国軒高科)の工場誘致の話が持ち上がった。保守的な町を牛耳る共和党の政治家は、雇用創出や地元経済活性化のために、減税など好条件を提示、中国企業の工場設立に積極的に協力する立場をとった。ところが、トランプ支持/MAGAの住民たちは、中国/共産主義への嫌悪(=排外主義)から反発、さらに…
政治・経済

モンゴル:石炭燃料から大気汚染進む世界で最も寒い首都ウランバートル

モンゴルの首都、ウランバートルは地球上で最も寒い首都。地球温暖化により、冬は長くより寒さが厳しくなった。夏は乾燥が悪化。その結果、極寒期に家畜が雪や氷の下の草を食べることが難しくなり、1/6を失うという事態が起きた。生活に困った遊牧民は仕事を求めて大都市ウランバートルに押し寄せ、近郊の上下水道施設などインフラ未整備地域の人口が膨れ上がった。-40°にもなる冬、彼らは手軽で安価な石炭を燃やして暖をと…
環境・気象変動

英国:ほとんどの河川、湖沼でPFASが検討中の安全基準を超える

イングランドの117か所の河川や湖沼を英国環境庁が様々な種類のPFAS(有機フッ素化合物)を調査したところ、110か所で安全基準を上回ることが判明した。「Forever Chemicals」(永久に残る化学物質)と呼ばれるPFAS、85%の調査対象箇所で検討中の安全基準の5倍に達していた。また、淡水魚からは平均基準の332倍レベルのPFASが見つかった。毎月1回淡水魚を食べるだけで、一年で安全な摂…
医療・健康

米国:ノーム国土安全保障長官、経費抑制のためFEMAテキサス洪水への対応を遅らせた?

見出しだけで十分でしょ。 テキサスの洪水に関しては外野が口を出すことではないと思い、取り上げてなかったけど、これは我慢できない。クリスティ・ノーム(Kristi Noem)は、元サウスダコタ州知事。彼女の「根拠なく先住民を侮辱した」発言に激怒した州内の先住部族が、州内の居留地(法的には独立領)へ彼女が入ることを禁止した。また、自伝では飼い犬を銃で撃ち殺したとも暴露したことでバッシングを受け、トラン…
政治・経済

原子力発電、もう一度信用できる?

英国の原発推進派の学者ティム・グレゴリー博士へのインタビュー。3マイル島、チェルノブイリ、フクシマの3つの重大事故にもかかわらず、稼働時間と発電量の合計から計算すると原発のほうが安全性が高いと主張する。また、建築コストが高くとも寿命の長さでコスパも良いという。核廃棄物の問題に関しては、地下深くへの貯蔵が現実的と。フランスは80%の電力を原子力発電から得ている。現在英国の原発は15%程度。原子力発電…
環境・気象変動