トランプの事務方、校閲者かファクトチェッカー雇えよ
トランプがボスニア・ヘルツェゴビナ連邦のリディヤ・ブラダーラ(Lidija Bradara)大統領に宛てた関税30%を表明する書簡の敬称が統一されていない。受取人住所・氏名では「Her Excellency」と相手が女性であることを認識しているものの、起句では「Mr. President」と書いている。ブラダーラ氏は既婚女性なので、「Mrs. President」とすべきだろう。米国ホワイトハウスは重要な外交文書を作成したとき、投函前に校閲、ファクトチェックをしていないのだろうか? 多分、コピーアンドペイストで作った急ぎ仕事だったのだろうが、予算がないわけではないだろう?それとも、DOGEによる経費節減で人員削減の影響 (笑い)?
President Trump’s letter to the Chairperson of the Presidency of Bosnia and Herzegovina(Robert Lusetich氏のX投稿より)
こういうツッコミを入れると、「左翼はリベラルはすぐに重箱の隅をつついて、他人のミスをバカにする」とか言われそうですが、これは公式な外交文書。しかも、一方的に関税をかけると通告するもの。各国に対する関税率ですらやっつけ仕事で決めているみたいだから仕方ないかもしれないが、他人事ながら、もう少しきちんと仕事をするか、できるスタッフを雇ったほうがいいと思う。そういえば、プロレス団体のオーナーの奥さんの教育長官が、ハーバードに送った警告文も、大学側に文法の間違いを添削されてたな。
Linda McMahon’s scathing letter to Harvard draws attention for ‘glaring grammatical errors'(Hindustan Times)
トランプ、アフリカの数か国首脳と行った官邸での会談で、リベリアのジョセフ・ボアカイ大統領の英語を褒め、出身校を尋ねる。リベリアの公用語は英語。多分トランプは、リベリアが米国で解放された黒人奴隷により建国されたという自国が深くかかわる歴史すら知らない。公式書簡の校閲だけでなく、海外首脳との会談前には、側近スタッフが相手に関する最低限の知識を仕込むぐらいの準備したほうがよくない?
Watch: Trump praises Liberian president’s English, the country’s official language (BBC News)
トランプがリベリア大統領の英語を褒めた訳についての考察です。2月にキア・スターマー英首相と会談したときに「What a beautiful accent」とコメントしたそうです。反対に、インドやアフガニスタンの記者の質問に対しては、「なまりが強くて質問が理解できない」と回答を拒んでます。トランプの頭の中では、各地の英語に階層をつけて、英国アクセントが最上級なのでしょう。
‘Good English’ Remark Really Reflects (Time)