F1レースに批判的記事が有名自動車雑誌サイトから消滅
03/08/2024
A socialist writer skewered the Formula One scene. Then her article vanished. (Washington Post)
米国Road & Track誌のウェブサイトに掲載された記事が、1時間後に何の説明もなく削除された。削除された記事は、The Nationなどに寄稿するを建築批評家でフリー・ライターのケイト・ワグナー(Kate Wagner)さんが寄稿した。昨年テキサス州オースティンで開催されたF1レースをレポートした5000語の大作。何か月もかけて制作された有名雑誌の記事が、理由の説明もなく素早く撤回されることは前代未聞だ。だが、WP紙の取材に対し、ワグナーさんもRoad & Track誌もノーコメントを通している。匿名の関係者によれば、「雑誌の編集方針と合わない」として、編集長の判断で引っ込められたという。
ワグナーさんの記事は、R&T誌の広告主である自動車関連業界に依存する通常の記事と毛色が違っていた。F1レースとそれを取り囲む過美な世界、彼女を招待したレーススポンサーである石油製品会社INEOSに対する批判も含んでいた。出版業界の厳しい状況下、広告主や誌面に登場する有名人のご機嫌を損なっては生き残れないご時世に、この記事は稀有だ。INEOS広報は記事が公開されたことすら知らなかったというが…
元記事「Behind F1’s Velvet Curtain」(WayBackMachine)
*WP紙はワグナーさんを社会主義者で左翼的ライターと紹介、それを本人がBlueSkyのプロフィールで皮肉っている。