VICEが大規模人員整理、ウェブ出版を停止
02/24/2024
Former digital-media darling Vice to end website, lay off hundreds (Washington Post)
デジタルメディア企業VICEが、自社ウエブサイトVice.comでのコンテンツ提供を終了し、大半のデジタル出版関連スタッフを解雇した。若い世代からの支持を元に最盛期には50億ドル(約7500億円)の価値があると評価されたが、昨年5月、会社更生法の適用を申請、その後債権者であった投資運用会社に3億5000万ドル(約526 億円)で売却されている。
ブルース・ディクソンCEOは社員に向けたメッセージで「従来のやり方で自社デジタルコンテンツを流通させるのでは、もはや費用対効果が望めない。今後はスタジオ形式(編集プロダクション形式?)に移行し、パートナー企業を通して、彼らのプラットフォーム上にコンテンツを供給する」と今後の展望を述べた。
20年以上前にカナダで紙パンク雑誌から始まったVICEは、ミレニアル世代にターゲットを絞ったVICEのコンテンツは、デジタルメディアの最先端だと考えられてきた。調査報道にも力を入れ、ピューリッツァー賞なども受賞し、ジャーナリズムとしての質も評価されてきた。
* BuzzFeed Newsに続いて、VICEも終わったようですね。米国では地方紙だけでなく、大手新聞や雑誌でも人員整理、縮小化が目立ち、ジャーナリストはどんどんと働き場を失っています。今後のニュース報道がどのように変わっていくのか。デジタルメディアの次に来るのは何か。私はジャーナリストにより創設、運営されている404mediaと、流通手段としてmastodonなどFediverseの利用に舵を切ったFlipboardに注目してます。