スタートレック科学監修者が薦めるAI時代のジレンマを予見するエピソード

Star Trek’s Science Advisor Reveals The Real Astrophysics On Screen (Science Friday)

SFテレビ番組スタートレック の科学監修担当の天体物理学者が、質問に答えるエピソード。

スタートレックは、初代でカーク船長を演ずる役者(William Shatner)が嫌なので、ほとんど観ていない。このインタビューを聴いて、 “A Measurement of a Man” (人間の条件)という回に興味を持った。

乗組員のひとりでアンドロイド、Dataを「機械」として、分解、複製を作る計画を持つ科学者と、知的生命体として部下のDataの権利を守ろうとするPicard艦長の法廷シーンを中心とした回。戦闘シーン、特撮もない低予算回と言えるだろう。

しかし、1989年放映のエビソードは深い。AIに翻弄されつつある今の我々に、いくつかの重要な論点を提示している。

法廷の休憩時間にバーに寄った艦長は、経験値の高いアンドロイドの複製は、「使い捨ての生き物」、過去の「奴隷制度」に等しいことを、ゲストのバーテン役Whoopi Goldbergに指摘される。