カナダ:暖冬で氷が薄く世界最大の野外スケートリンクが使用不可

World’s largest skating rink on thin ice as Canada’s warm winter prevents opening (The Guardian)

カナダの首都オタワのリドー運河は、冬になると全長7.8kmという世界最長のスケートリンクで、世界遺産にも指定されている。しかし、今冬は氷不足のため、50年ぶりにオープンできない可能性が出てきた。オタワは観測史上3番目の暖冬で、12月、1月のほとんどが摂氏0度前後にしかなっていない。運河が氷結するにはマイナス10から20度の気温が2週間程度続く必要があるという。例年なら12月末から30~60日間程度スケートを楽しめる。しかし、近年は開場時期が年々遅くなり、利用期間も短くなっている。地元民の娯楽であると同時に重要な観光資源でもある。カナダの環境相は、「カナダの気候変動のもうひとつの表れだ」とみている。