英国:BBC会長とジョンソン元首相の関係に利益相反の疑い 調査を求める声

BBC chair Richard Sharp asks for review of potential conflicts of interest (The Guardian)

Richard Sharp: Who is the BBC chairman? (BBC)

BBCのリチャード・シャープ会長が、現職に任命される1週間前に当時の首相ボリス・ジョンソ氏が80万ポンド(約1億3000万円)のローンを組めるように手伝った疑惑が浮上。シャープ会長は任命委員会に調査するように命じた。

シャープ会長は過去のジョンソン氏もメンバーである保守党に多額の政治献金を行ってきたことから、労働党などから、この件について「丁寧に説明する」圧力が高まっている。

シャープ氏は、「元首相のローンやその保証などに全く関わっていない」とBBC職員に電子メールで知らせたという。ジョンソン元首相も「シャープ氏は私の個人財務を全く知らない」と疑惑を否定している。

Editor's noteこの件が単なる疑惑で終わるのか、それとも調査で利益相反が見つかるのか、興味深いです。でも、それよりも政治家と支持者の関係について、このような追及が行われるだけでも、まだ英国は健全なのかもしれません。ある国だったら、閣議で「疑惑はなかった」と決めて、幕引きをはかりかねないでしょう。