スペイン:気象変動と無関心が伝統的サフラン農業絶滅の淵へ

Climate crisis and neglect threaten Spain’s saffron crop (The Guardian)

100年前には年間140トン収穫し、世界最大のサフラン生産国だったスペイン。その品質は今でも世界最高水準だとされる。しかし、1970年までに生産量は年間70トンにまで縮小。2022年には450kgと推定されている。その一方で、イランは年間200~250トン、ギリシアは2.5トンと生産を拡大している。非常に高価な作物なのに、農家がブドウ、オリーブやピスタシオの栽培にシフトする理由は、サフランが気候や病気の影響を受けやすく作柄が不安定だからだという。また、伝統的で小規模な耕作法を続ける農家の高齢化も大きな要因