エルサルバドル国会が、大統領の再選制限を失くし、任期を6年に延ばす改憲案を圧倒的多数で可決した。圧倒的人気のナジブ・ブケレ大統領の与党、New Idea Partyの発議によって、憲法の5か条が圧倒的多数（57-3）で変更された。反対に回った野党議員は「エルサルバドルの民主主義は死んだ」と独裁政権による腐敗と不平等な状態の長期化を心配する。ブケレ大統領は、「世界で最もクールな独裁者」を自称し、国内で人気が高い。憲法上の数々の権利を停止して、警察が多数のギャング（関係ない国民も）簡単に逮捕、拘留する強引な取り締まりの方針が、国民の支持を集めたからだ。実際にはベケレ政権も過去の政権と同様にギャング組織と交渉しているというが、今のところ、有権者の多くが、ギャングの取り締まりさえしてくれれば、他のことは気にしていないようだ。
El Salvador approves indefinite presidential reelection, extends presidential terms (AP via NPR News)

最近韓国の現代史の本を読んだばかりなんですが、独裁者/政権の考えることはどこも同じみたいですね。幸いにも昨年韓国民は、戒厳令を出される前に大規模な抗議運動で政権を倒すことができました。それは彼らが歴史によく学んでしたからとわかりました。私たちはどうなんでしょう？