日本:「ジャパニーズファースト」を掲げる極右政党の急伸
07/22/2025
過去3年間、参議院に1議席しか持てなかった泡沫政党が、日曜の選挙で大勝、14議席を獲得した。コロナロックダウン期に生まれた参政党はYoutubeなどを使い、反マスク運動やコロナワクチンに関する陰謀論を広めた。最近は重点政策を「日本人ファースト」に置き、外国人による静かな侵略を警告し、移民や観光立国の弊害を心配する層の票を掘り起こした。代表の神谷宗幣氏は戦略のヒントをトランプの「大胆な政治手法」から得たという。また、反エリート主義やソーシャルメディアを存分に活用する点でも似ている。参政党は保守的な若者を取り込み、自民党(LDP)の保守的な支持層を切り崩した。さらに安倍晋三元首相を支持してきて、石破現首相では満足せず、国粋主義的で反中国の右寄りの政策を望んでいる支持層も自民党から奪った。
選挙結果は、「男女平等政策が間違い」という姿勢にもかかららず、若い男性だけでなく、20-50代の労働人口から幅広い支持を得た。参政党急伸は日本政治の変革期の合図かもしれない。これまで多くが「右派ポピュリズム」や「ポピュリズム極右」はこの国に根付かないと安心していた。しかし、今回の選挙結果からはその可能性が見えてきた。だたし、日本の有権者は気まぐれ。期待に沿わないなら、元の選択に戻るか、新しい投票先にすぐに移る。ポピュリズム政党がその存在を確立するのはかなり難しいだろう。
The rise of the far-right ‘Japanese First’ party (BBC News)