米国:グリーンカード紛失した老人、グァテマラで見つかる
07/21/2025
1カ月前から行方不明で死んだと心配された82歳のペンシルバニア州のルイス・レオンさんが、グァテマラの病院で見つかり、親族が現地に向かっている。家族によると、レオンさんは6月20日に地元フィラデルフィア移民局へ失くしたグリーンカード(永住権ビザ証明書)の再発行に行った折、いきなりICEに連れ去られた。何度も移民局、拘置所、病院、死体安置所などに問い合わせたが見つからず、ICEのデータベースにも名前はなかった。親類が、ミネソタ州の収容所に収容された後、グァテマラに送られ、病院にいることを突き止めた。
6月の最高裁の判断により、トランプ政権は違法移民の母国以外、第三国への退去を再開したが、レオンさんが中南米へ送られた経緯は明らかでない。レオンさんはチリのピノチェト政権から逃れ米国に難民として来た。工場で働きながら子供を育て、静かに引退生活を送っていた。ICEはレオンさんの件を調査をするとしているが、本人が地元移民局に来たことの確認すら拒否している。トランプ政権は当初、凶悪な犯罪歴のある違法移民の送還を行うとしていたが、移民データを集めている組織によると、70%以上が犯罪歴がないのにICEに拘束されたという。レオンさんの家族は、おじいちゃんは駐車違反以外の記録はないはずと語っている。
Allentown grandfather’s family was told he died in ICE custody. Then they learned he’s alive — in a hospital in Guatemala, they say (The Morning Call)
移民の第三国への送還を進めるトランプ政権の目的は、移民を怖がらせ、違法入国を思いとどまらせることにある。
A surprise twist in the Trump administration’s use of third country deportations (NPR News)