一時代の終焉、AOLがダイヤルアップのネット接続を9月末で終了

AOL(America Online)が米国で電話回線を使ったダイヤルアップによるインターネット接続サービスを今年9月末で終了する。これは、ベビーブーマー、X世代、ミレニアル世代など米国のある年齢層にとっては、ひとつの時代の終わりの象徴かもしれない。1970年代にUSENETにより開発されたこの接続技術は、CompuServeやWELL(Whole Earth Lectronic Link)などいわゆるパソコン通信時代を経て、1985年に設立されたAOLにより、2000年初頭には米国だけで2,300万人のユーザーを抱え、そのピークを迎えた。しかし、1995年頃より、ケーブルTV回線を使った高速サービスなどにおされ、モデム同士接続するときの「「ピーヒョロロロ」という独特の音はだんだんと聴かれなくなった。現在、米国内でダイヤルアップ接続を利用しているのは、17万5,000世帯に過ぎない。
End of an era: AOL to discontinue its dial-up internet service after 30 years (The Guardian)