米国:30年以上前に冷凍保存された胚を使い出産
08/01/2025
30年半保存されていた胚(embryo)を使いオハイオ州のカップルが、男児を出産した。現在62歳になるドナー女性が1994年から保存していたものを利用したもので、新生児には30歳になる姉がいることになった。ドナー女性は4つの胚をIVFのために用意し、そのうちのひとつから娘さんが生まれ、残り3個は、以来ずっと冷凍保存されていたという。彼女は、離婚したものの胚の養育権を勝ち取り、いつか別のパートナーと使う機会を期待していた。しかし、閉経を迎え、年々上がる保存費用が約1000ドル(約15万円)になった。彼女は胚を生きた人間とみなすキリスト教徒で、廃棄や研究用に使われることが嫌だったという。そこで胚の養子縁組を検討、キリスト教系の斡旋団体を通して、彼女の条件に合うカップルが2022年に見つかった。
しかし、昔の保存法は液体窒素を用いた高速冷凍ではないなく、子宮に戻す過程が煩雑になり、生き残る可能性が低いと考えられている。今回新記録を作った胚もゆっくりと冷凍され、プラスチックの容器に保存されていた。そのため、引き受ける医療機関を見つけるのが大変だったという。結果的に3個の胚のうち、ひとつが胎児へと成長した。
Exclusive: A record-breaking baby has been born from an embryo that’s over 30 years old(MIT Tchnology Review))
世界で最も年取った新生児だって。冷凍期間を考えると、ご両親とあまり歳変わらないんだね。
Baby Born Already 30 Years Old (Futurism)
トランプ選挙運動中には、体外受精(IVF)を推進するとか言ってたけど、その後何もしてないんだね。
White House has no plan to mandate IVF care, despite campaign pledge (Washington Post)