MAGA派グリーン氏、共和党議員で初めてガザの状況を大量虐殺と
07/30/2025
連邦議会におけるMAGA急先鋒のマジョリー・タイラー・グリーン(Marjorie Taylor Greene)下院議員が、ガザの状況を「大量虐殺(Genocide)が進んでいる」と非難した。「大量虐殺」という言葉を使ったのは、共和党議員で彼女が初。「10月7日にイスラエルで起きた事件が残虐であり、すべての人質が解放されるべきであるのは間違いない。しかし同時にガザで起きているこどもや一般人の大量虐殺、人道的危機、飢餓も酷い」とXに投稿。明らかにイスラエルを無条件に支持する大多数の共和党議員の姿勢とは一線を画する。
今月初めグリーンは、議会が認めたイスラエルに対する米国の5億ドル(約750億円)の軍事支援の中止を求める発議を行ったが、6人の賛同しか得られなかった。そのなかの一人が民主党のラシダ・タリーブ(Rashida Tlaib)議員。連邦下院唯一のパレスティナ系米国人だ。グリーンは2年前、タリーブ議員がパレスチナ連帯集会で「ガザの状況を非人間的」だと演説した後、「反ユダヤでテロリストシンパ」であるとして問責決議を行おうとしたが失敗している。
スコットランド訪問中のトランプ大領領も、「飢餓はフェイクではない事実だ。我々は子供に食べ物を送らなければならない」と発言している。
Marjorie Taylor Greene Is First Republican Lawmaker to Call Gaza Crisis a ‘Genocide’ (New York Times)
SNSの投稿だけで現時点で行動が伴うわけではないで、大したことではないでしょう。でも、こういう発言がMAGAの旗振りから出てくるのは、イスラエル無条件支持が当たり前の空気が、少し変わってきたのかもしれないと。
MAGA Stalwart Marjorie Taylor Greene Signals Potential Split From Republican Party (Time)