太平洋の諸島国ツバル、国民の1/3がオーストラリアの気象変動ビザを申請
07/02/2025
A third of Pacific island nation applies for Australian climate change visa (BBC News)
6月27日現在ツバル国民1/3以上の1,124人が、オーストラリア永住権がもらえる世界初となる「気象ビザ」の抽選に応募した。6月16日に募集が始まったこのビザは、気象変動による強制移住の恐れに対応するために新設されたもの。抽選により年間280人がビザをもらえる。2022年の統計によると、ツバルの人口は10,643人、そのうち4,000人強が国籍を持つ。平均海抜5メートルの太平洋の諸島国家は、温暖化による海水位上昇に最も影響される国のひとつ。NASAによれば、2050年までにツバルの領土の大部分と主要インフラは高波により海水を被ると予測している。
直接の関連はなさそうだが、米国はツバルを入国拒否対象の36か国にリストに載せている。米国はツバルがリスト含まれたのは間違いであると表明しているが、ツバルは書面での撤回を求めている。Tiny Tuvalu seeks assurance from US its citizens won’t be barred (Reuters)
初の国全体の移住が始まる。気象変動の影響で水位上昇し、今後25年で領土の大部分水没する恐れのある9つのサンゴ礁の島々から構成されるオセアニアの島国、ツバル。全住民1万1000人が国の生き残りをかけ、移住する計画の準備が進められている。
The First Planned Migration of an Entire Country Is Underway (Wired)