英国:オックスブリッジ入学には、今でも私立校が有利
英国オックスフォード大が発表によると、公立学校出身者は私立校出身者よりも合格する可能性が低い。2024-25年度、公立校からの出願者の合格率は19%(1万人のうち約2000)。一方、私立校だと24%(4000人のうち1000)だった。この数字は、中流階級の親たちの間で近年広まる「恵まれない家庭からの合格者を増やすため、私立学校生徒がはじかれている」という不満を否定する。ケンブリッジ大では、公立、私立共に25%が合格した。公立学校からの合格者は1995年の48%から、今年は66%と上昇しているものの、大学進学を目指す学生の87%が公立学校に通うことを考慮するとまだ不利だ。
これら名門大では、試験に加え、面接が合否に大きな意味を持つ。私立学校では、オックスブリッジ出身者による模擬面接などが行われる。また、出願から合格までをサポートする有料の家庭教師やコンサルタントも存在する。大学側は、出身校による差別や合格者のクォータ/割り当てなどはないと言う。しかし、公立学校からの志願者が増加し少しつづ格差は狭まっているものの、現状ではまだ私立学校が有利なのは変わっていない。
Oxbridge busts the middle-class myth that private pupils lose out (The Times)
米国でトランプが大学を脅して、入試や雇用のDEIを積極的に禁止(Affarmative Action=性別や人種等の理由で差別を受けている人たちに対する、格差是正措は最高裁判決ですでに廃止)してますが、その裏には富裕層から自分たちの子供が名門大へ入れないので何とかしてほしい、という要請があるのではないかと疑ってました。この英国のデータではそれが否定されてますが、英国でも同じような不満を持つ層がいるんですね。