国内投資を約束して高関税を避けたアップル、トランプに贈物

ホワイトハウスで行われたアップルの米国内の製造計画に関する記者会見の席で、ティム・クックCEOは、にiPhoneのスクリーン製造するコーニング製のガラスの置物と純金の台座をトランプ大統領に寄贈した。コーニングはケンタッキー州の工場でアップル製品用のガラスを製造するメーカー。ガラスの置物にはアップルのロゴとトランプの名前を彫られ、下部には「Made in USA and the year 2025」というメッセージ。トランプは輸入コンピュータチップに100%の関税をかけると発表したが、国内製造を約束する企業は除外する方針だ。アップルは国内工場への投資や雇用拡大と引き換えに致命的な高関税を逃れた。

アップルの年次報告書によると、同社製品のほぼ全部が少なくとも部分的に中国、インド、日本、韓国、台湾、ベトナムなどにある企業により製造されている。アップルはトランプの任期中に6000億ドル規模で、国内で雇用と部品調達を行う計画を発表した。
Apple made a 24k gold and glass statue for Donald Trump (The Verge)
Trump threatens 100% tariffs on computer chips for companies that don’t build in U.S. (Washington Post/有料記事)

Editor's note 1984年に発表されたMacは「A computer for the rest of us」という巨大企業IBMのPCに対する挑戦だった。それから40年以上経って創業者は亡くなったり去ってしまったが、トランプのご機嫌取りをする企業になったというのは感無量。