K-POPデーモンハンターズからのヒット「Golden」が全英1位に

ストリーミングメディア、ネットフリックスの最も成功したアニメとなったK-POPデーモンハンターズ。アニメは、人気の3人組K-POPガールバンドHUNTR/Xが、魔界から派遣されたボーイグループ、Saja Boysから人類を守るというストーリーだ。そのクライマックスで唄われる「Golden」が全英チャート第1位を獲得した。K-POPが第1位となったのは2012年、PSYの「Gangnam Style」以来。ガールグループのセンター、Rumiの声優が、Ejae(エジェ)。彼女はアニメのサウントトラックの数曲歌い、共作した。韓国生まれ米国育ちの彼女は、Red Velvet、Twice、Le Sserafimなどに曲を提供してきた。アニメと曲の成功について、「今、時代が希望を必要としていて、みんながそれを欲しがっているからではないか」と推測している、Goldenは、とてもパワフルで歌詞は希望に満ち溢れている。チャートを集計するオフィシャル・チャート・カンパニーの編集長は、「(Goldenが)今年の『夏の唄』になるかもしれない」と予想する。
KPop Demon Hunters star says chart success doesn’t feel real (BBC News)
Golden (HUNTR/X) (YouTube)

Editor's note配信開始直後から観たかったのですが、昨日の深夜ようやく「KPop Demon Hunters」を観ました。評判通り、とてもすばらしい出来のアニメで、使われる楽曲もいいですね。ストーリーは善と悪、光と闇といった普遍的なテーマが根底にあるのだけど、その狭間で苦悩するヒロイン(Star Warsからヒント?)という捻りや、K-POPとそれを取り巻く文化(ファンダム、アワードショー、国内チャート番組など)も上手に描かれている。しかしながら、K-POPファンにとどまらず、娯楽作品として広く楽しめるのが、大ヒットの理由かな。「ショーグン」との違いは、クリエイティブの主導権を韓国人や韓国文化に精通したスタッフが持っているように感じた。妙に欧米向けにいじっていない点。それが可能なのは、裏返せば、K-POP様式がすでに各国で受け入れられている証かもしれない。