米国初、環境にやさしい生分解されるマッシュルーム素材棺桶

環境にやさしいグリーン葬への関心が高まっているが、6月に米国で初めて、マッシュルームの根からとれる菌糸体を使った棺が使用された。オランダのLoop Biotech社が開発するLiving Cocoonという棺は、よりサステイナブルな墓を目指した生物分解性素材を使った選択肢のひとつ。ヨーロッパでは2500件以上の実績があるという。7日ほどで製造可能で、45日程度で完全に分解される。埋葬用に米国では、年間430万ガロン(約1億600万リットル)の保全薬、大量の材木やコンクリートなどが消費される。グリーン葬の主目的は、持続可能な方法で、自然素材を使って分解を促進すること。マッシュルーム素材のほか、海藻や竹も使われている。
A mushroom casket marks a first for ‘green burials’ in the US (The Verge)

Editor's note 火葬がほぼすべての日本では現在のところ棺を埋葬する事例はまれ。だが、より環境負荷の少ない埋葬プロセスは必要だろう。親族の葬儀で火葬場から燃料サーチャージを請求されて、一同驚いたことがあった。