モンゴル:石炭燃料から大気汚染進む世界で最も寒い首都ウランバートル

モンゴルの首都、ウランバートルは地球上で最も寒い首都。地球温暖化により、冬は長くより寒さが厳しくなった。夏は乾燥が悪化。その結果、極寒期に家畜が雪や氷の下の草を食べることが難しくなり、1/6を失うという事態が起きた。生活に困った遊牧民は仕事を求めて大都市ウランバートルに押し寄せ、近郊の上下水道施設などインフラ未整備地域の人口が膨れ上がった。-40°にもなる冬、彼らは手軽で安価な石炭を燃やして暖をとる。その結果、冬のウランバートルの大気汚染は急速に悪化。病院は呼吸器系の病気の子供であるれている。都市への人口集中、インフラ整備の遅れ、化石燃料への依存からの脱却など、数々の問題に直面するモンゴルは、地球温暖化がもたらす弊害をいち早く経験している。

Ulaanbaatar: a warning from the coldest capital on Earth – podcast (The Guardian)
Coal pollution chokes Ulaanbataar – in pictures (The Guardian)

Editor's note 昨晩ランニング中に聴いたポッドキャスト。ウランバートルが直面する深刻な問題は、地球温暖化により世界どこでも程度の差はあれ、遅かれ早かれやってくるだろう。ウランバートルに押し寄せる遊牧民は、乾燥や戦乱などにより農地や経済基盤を失い欧州を目指す移民たちの姿と重なる。