豪州:英国はオーストラリア先住民を組織的に虐殺

Inquiry finds British committed genocide on Indigenous Australians (BBC News)
初の先住民主導で進められた調査で、英国植民地政府はビクトリア州の先住民に対してジェノサイドを行ったとの報告。植民地化が始まった1830年代初めから20年間で、先住民人口は60,000から15,000と1/4に減少した。大量殺戮、病気、性的暴行、言語はく奪、文化抹消、環境破壊などを通し、ビクトリア州の先住民社会はほどんと完全に破壊された。先住民のリーダーは、「ジェノサイドが行われたことに疑いの余地はない」と語る。それらの重大で広範囲な人権侵害を認め、救済措置の必要性を主張。救済処置として、先住民の視点を含めた教育や医療の改善。さらには、第二次大戦で戦ったにもかかわらず、その後の恩賞で差別された先住民退役軍人への謝罪も。これに対し、労働党の州政府は「調査結果を慎重に受け止める」としている。このような調査はオーストラリア初。オーストラリア国会は2023年、改憲により「アボリジニとトレス海峡諸島民の声」と呼ばれる国家機関設置の是非を問う国民投票を行ったが、否決された。