英国:音楽フェスでIDFを非難したボブ・ヴァイランの生放送は中断すべきだった
07/01/2025
Bob Vylan coverage should have been pulled, says BBC (BBC News)
BBCからの公式声明によれば、「局としてはライブという難しい状況であったが、今の判断としては演奏中の放送を中断すべきであり、放送事故が起きたことを反省している」。問題は、グラストンベリー音楽フェスにおいてボブ・ヴァイラン(Bob Vylan)のパフォーマンス中、観衆に「IDF(イスラエル軍)に死を」というチャントを呼び掛けた部分が生放送されたこと。BBCは「表現の自由は尊重するが、暴力の扇動には強く反対、ボブ・ヴァイランが表した反ユダヤ的感情は、受け入れられるものではなく、放送されるべきでもなかった」と立場を説明する。
私は日本を含め西側が、イスラエルの現政権のやり方と、過去から続きより広範な「反ユダヤ主義」を分けられないような状況に追い込まれていることが根底にあると考えます。元記事を読んでいただけばわかるのですが、ボブ・ヴァイランは、「パレスチナに自由を川から海まで」とステージ上で発言したようで、それがヨルダン川から地中海を意味し、「イスラエル国家の破壊」を示唆するスローガンであるとして、「反ユダヤ」とされたようです。
After Glastonbury, Bob Vylan faces U.K. criminal investigation and U.S. visa revocation (NPR)
Bob Vylan、英国では「ヘイトスピーチ」として犯罪調査の対象だって。さらに今年後半に米国公演を予定しているが、クリストファー・ランドー米国務副長官は、Xで入国ビザを却下すると書き込んでいる。
Welcome to Britain 2025: where a musician’s words cause more outrage than the murder and horror in Gaza (The Guardian) 英国ガーディアン紙のコラムニストの記事。ガザで起こっている殺戮や戦慄するような事態に対する非難よりも、パンク/ラップグループのステージでの発言が大問題となるのが2025年の英国の現状と嘆く。 Bob Vylan は少なくとも直接、誰も殺していないし、傷つけていない。いつの日か、ガザの消滅に手を貸した連中には報いが受けることになるだろう。