自家用ジェット機の炭素排出量が急増中、最も多いのは?
06/28/2025
Private jet carbon emissions are soaring. Here’s who pollutes the most. (Washington Post/有料記事)
全世界の自家用ジェット機からの排ガスの55%が米国からと最新の調査でわかった。有名人や大富豪のプライベートジェットを使った頻繫な移動に起因する環境負荷が時々非難されるが、これまで自家用機の環境汚染の全容は解明されていなかった。ICCT(International Council on Clean Transportation = 国際クリーン交通委員会)が、最も地球温暖化に影響を与えている国と飛行場についての調査を発表した。1年間の航空機による排ガスの約2%が自家用機によるもの。22,749の自家用機の350万回以上のフライトデータによると、2023年には自家用機が1950万トンの温室効果ガスを排出。とりわけ、世界の自家用機利用の65%を占める米国が炭素排出量でも55%に達することが分かった。排出量トップ20の空港のうち、18か所が米国内。特に有名人の自家用ジェットの保管が集中するロサンゼルス近郊のバンナイズ空港が突出していた。1500キロ以内の短距離フライトからの排出量が全体の1/3に達するとの統計から、フランスでは2023年から列車などで2時間半以内の距離の国内航空路線を禁止した。
Private jets emitted more climate pollution than all flights departing Heathrow Airport in 2023