インド:不法移民の申請認める新市民権法施行もイスラム教徒は除外
03/13/2024
Why is India’s Citizenship Amendment Act so controversial? (Al Jazeera/English)
イスラム教徒や難民などに対する宗教による差別を含むインドの新しい市民権法(Citizenship Amendment Act=CAA)の施行が論争を呼んでいる。CAA は1955年の市民権法を修正するもので、アフガニスタン、パキスタン、バングラディッシュなどイスラム教徒が多数を占める国々から宗教迫害を逃れてきたビンズー教徒、仏教徒、シーク教徒、キリスト教徒などでの市民権申請に必要な年数を11年から5年に短縮する。2014年末までに入国していて、現在もインド国内に在住なら、有効な滞在ビザの有無は問わない。しかし、宗教的迫害を理由にやってきたイスラム教徒に対しては、以前の法律と同じく、インドに合法的に11年間住んでいることが必要。
多くの法律専門家は、宗教を必要条件である新法が、インド領内におけるすべての人の法の下の平等を標榜する憲法に違反すると考える。