Google:多様性広告塔にされた耳の不自由な黒人社員、差別を理由に訴訟
03/08/2024
Google Used a Black, Deaf Worker to Tout Its Diversity. Now She’s Suing for Discrimination (Wired)
企業SNSなどで「職場をよりインクルーシブに」とキャンペーンにも使われた女性社員ジャロン・ホール(Jalon Hall)さんが、身体障害や人種による差別を受けたとして、Googleを昨年12月に訴えた。
ホールさんは、刑事司法の修士号を取得した直後の2020年にGoogleからLinkedInを通じて採用された。彼女はGooogleの最初でただひとりの黒人で聴覚障害を持つ社員となり、AIの責任ある利用に関する職務を担当している。会社は彼女を「あらゆる人を歓迎する職場」の象徴として、イベントやSNSなどで称賛してきた。しかし、彼女によると、社内で人種や聴覚障害者に対する差別(入社時に約束された手話通訳者が手配されないなど)に晒されてきた。
Googleはホールさんの訴えの内容に関しては否定しないものの、訴訟を起こすのが遅すぎるなどを含む手続き上の理由から却下されるべきと反論している。
今後の仕事や安全に対してのリスクがあるにも関わらず、取材に応じたことについて彼女は、「Googleは私を聴覚障がい者や障がい者全般に対してインクルーシブな企業に見せるために利用してきた。もっとできることがあるのに」と語る。
Googleの18万3000人近い従業員の中で、聴覚障がい者は40人あまり、黒人女性も米国内では2.4%にすぎない。
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