ベテランIT記者カラ・スウィッシャーの「Burn Book」、テックビリオネアは人間嫌い
03/05/2024
‘Musk needs to be adored … Zuckerberg is out of his depth’: Kara Swisher on the toxic giants of Big Tech (The Guardian)
Kara Swisher on Tech Billionaires: “I Don’t Think They Like People” (The New Yorker Radio Hour)
元ワシントンポストのテクノロジー記者、カラ・スウィッシャーさんの新著「Burn Book」のプロモを兼ねたインタビュー記事2本。マスク、ザッカーバーグなどIT界の大富豪への取材を通した長年の交流から彼女が分かったこととは?
スウィッシャーさんは、AIのガン治療など医療分野や気象変動の解決での可能性を挙げ、今でもテクノロジーが知識を前に進め、我々を解放するという潜在力を疑わない。そしてもう一つ、誰もが成功できるという(偽善だらけであることは認めつつ)米国型民主主義システムも信じている。
しかし、トランプが大統領当選直後に彼と面会したシリコンバレーの大物たちは最低だと。トランプがどういう人間かは分かっている彼ら、嫌っているにもかかわらず、お金のため、つまり 、制限なき成長のため業界への規制を止めさせるために、悪人にすり寄ったこと。IT業界の興隆は移民なしには考えられないのに、反移民の政治家に取り入ろうとした。イーロン・マスクだって移民なのに。
AIが新聞記事などを勝手に取り込み吐き出していることに対しては、「金払えよ。私の店に来て勝手にすべてのキャンディーバーを持ち出しておいて、それがフェアユースっていうのかい?
*スウィッシャーさんが、テクノロジー記者として成功した理由のひとつは、彼女が新しいもの好きのテックオタクではないので、技術革新やそれによる社会変革をアウトサイダーとして、外側から冷静に見ることができるからだと思う。