まぐろの水銀含有量が下がらない理由
02/29/2024
Why Is Mercury Stubbornly High in Tuna? Researchers Might Have an Answer. (New York Times)
最近Environmental Science & Technology Lettersに発表された研究によると、年月をかけて蓄積された深海の有害金属は、魚が餌を求める浅い海に循環していることが分かった。すでに水銀には厳しい規制があるものの、海洋中の水銀濃度の低下が始まるには10から25年かかると専門家は見ている。そのため、まぐろの水銀含有量が減るのはもっとかかる。
日本では水俣病によりその怖さが知られているが、母親が妊娠中に汚染された海産物を食べることにより、少量でも胎児に影響が出る。2013年の水銀に関する水俣条約により、水銀の使用を根絶する方針に世界各国が合意しているものの、途上国の小規模な金採掘ではまだ使用されており、より厳しい規制の必要性も指摘される。