中国IT企業から漏洩した文書が反体制派の監視やハッキングを示唆

Chinese hacking scheme focused on harassing dissidents, leaked documents show (NPR News)

中国のIT企業が中国政府の依頼で世界規模のハッキングを請け負っていたことが、漏洩文書で明らかになり、セキュリティ専門家はその解析に大忙しだ。

GitHubにリークされた500にも及ぶ中国語の文書には、技術詳細が多く記述されている。多くのサイバーセキュリテイ専門家はそれらが本物であると考えている。それらの文章は、中国の国家安全部(Ministry of State Security and the People’s Liberation Army)と契約するI-Soonという企業から盗まれたものと見られている。

ハッキングの対象となっているのは、オーストラリアや英国などの西側諸国など14の政府機関。加えて香港などの民主主義推進を目指す組織も。そのほかにも、ウイグル人の監視プロジェクトに関するものもあった。この企業は、Twitter(X) などソーシャルメディアの監視やハッキングも請け負うようで、世界にちらばった反体制派の監視や嫌がらせにに力を入れている。

リークの目的は現時点では明らかでないが、低賃金や待遇への不満も含まれており、従業員からではないかと推測されている。しかし、中国国内の競合相手がリークという可能性も否定できない。