米国 : ハッカー攻撃により全米薬局で処方箋処理に支障
02/24/2024
Pharmacies across America are having trouble processing some prescriptions because of a cyberattack (CNN)
大手マネージドケアUnitedHealthは、ハッカーがシステムに侵入し、全米各地の膨大な数の提携薬局が同社を通して処方薬を出せない状況であることをSEC（米国証券取引委員会）に報告した。米国の多くの患者は通常、加入の民間保険会社と提携するマネージドケアのネットワークに参加する医師、医療機関、薬局を利用しなければならない。
その結果一部の薬局では、保険会社からの支払いが受けるための手続きが取れず、病院からの緊急要請を受けた患者にしか対応できなくなった。UnitedHealthはすでに攻撃を遮断したと発表し、外国政府と組んだ外部ハッカーによるものだとしている。アメリカ病院協会（AHA）は、医療機関に対して、問題解決までの間、UnitedHealthとの接続を遮断するように勧めている。
*米国の場合民間医療保険で薬が出せなくなったわけですが、もし日本でマイナンバーカードに保険証が一元化され、そのシステムが攻撃されて、長時間使えなくなったらどうするのでしょう？ しっかりした対策や防御計画があるのか知りたい。
UnitedHealthは、 AlphVとBlack Catらロシア語を話すハッカーグループにより自社の子会社のシステムにランサムウェアが仕掛けられたと発表した。9日経つが、まだ処方箋処理などの業務に支障が出ている状態が続く。
US prescription market hamstrung for 9 days (so far) by ransomware attack (ars Technica)
サイバー攻撃によって、米国最大の医療支払いネットワークが麻痺。大病院から開業医まで広範囲に影響。
Cyberattack Paralyzes the Largest U.S. Health Care Payment System (New York Times)
連邦機関CMS (Centers for Medicare & Medicaid Services) が、サイバー攻撃により医療費支払い処理が滞っている医師、セラピスト、その他に緊急の資金援助を行うと発表。
Medicare announces emergency funds for doctors affected by Change Healthcare hack (Washington Post)
ランサムウェアグループのサイバー攻撃でダウンしたUnitedHeathの一部門であるChange Healthcareの処方薬局ネットワークが復旧。全米の医療保険支払いの約半分を処理するネットワークには90万人の医師、3万3000件の薬局、5500の病院、600の検査ラボが参加している。患者データ等の漏洩の規模についてはまだ不明。
UnitedHealth unit Change Healthcare’s pharmacy network back online (Reuters)