米国 : フロリダ州公衆衛生トップの非常識なはしか対策に非難

Measles cases are rising in the U.S. Here’s why misinformation about the vaccine persists today (NPR News)

ワクチンが普及しているにもかかわらず、世界的にはしか(Measeles)の流行が広がっている。フロリダ州の学校では、複数のはしか感染児童が確認されたにもかかわらず、州の公衆衛生のトップがワクチン接種に消極的な発言を続けている。また、感染児の登校についても、(地域内での免疫率が高いことを理由に)保護者の判断に任せるという姿勢をとっている。彼は、コロナのmRNAワクチンに対しても接種中止を求めるなど、公衆衛生専門家から非難されている人物だ。

米国では、海外からの帰国者など孤立した感染例だけでなく、すでに国内での感染例が目立っている。これはワクチン接種率が不十分であることを意味する。CDCによると、米国内の幼稚園に通うこどもの93%がワクチン接種済みだが、流行を防ぐには不十分、集団免疫を達成するには95%必要だという。しかし、近年ワクチンの安全性に関するフェイクニュースなどの影響もあり接種率が低下、CDCのデータによれば、アイダホ州では81.3%にすぎないという。