米国 : ジャーナリズムでお金が稼げないなら、その使命に注力すべき
01/30/2024
Journalism may never again make money. So it should focus on mission. (Washington Post)
ワシントンポスト紙の政治コラムニスト、ペリー・ベーコン・ジュニア(Perry Bacon Jr.)氏による米国のジャーナリズムの危機的状況に関する考察と、そこから脱却する方法に関するアイデアを提案している。
米国のジャーナリズム、ニュース業界は、二大政党のひとつが反民主主義的なリーダーとその支持者に支配されるという危機的な状況の中、廃刊や人員整理が続き、危機的な状況にある。2016年と2020年の大統領選挙では、トランプ氏のおかげで注目が集まり、広告収入等が少し上向いたものの、最近データによるとアメリカ人は今年のトランプ氏の選ん挙戦に対する興味は低い。
ワシントンポストのオーナーはアマゾンのオーナーでもある大富豪、ジェフ・ベゾス氏だが、彼を含め他のスーパーリッチな新聞社オーナー達は、利益を上げることができず損失を最小限にするために人員整理に励んでいる。業界の風景は移り変わり、ニュースメディアが儲かった時代は終わった。そしてビジネスとして成功する時代は2度と来ないかもしれない。広告収入と購読料に依存する体質は成り立たなくなる。公共放送の募金活動は例外的なものと思われてきた。しかし、市場によって支えられないなら、多くのニュース機関が本質的に慈善事業になるしかない。