英国 : 逃げ場なく搾取されるフィリピン人出稼ぎ家内労働者

‘They treated me like an animal’: how Filipino domestic workers become trapped – podcast (The Guardian)

70年代、フィリピンの独裁者、マルコス大統領は、労働者を輸出することで外貨を稼ぐ政策を進めた。それ以来、多くのフィリピン人、特に女性が、欧州、米国、オーストラリア、最近ではサウジアラビア、クェート、カタールなど中近東の国々で、家政婦や介護職など未熟練労働者として働いている。英国でも富裕層の家政婦や子供の世話をする下働きの労働力として重宝されているが、雇い主にビザ獲得や更新を頼るため、低い賃金、劣悪な労働条件や環境を受け入れざる得ない例が後を絶たない。この記事ではそのような出稼ぎのフィリピン人労働者に取材、彼女たちの置かれた英国の厳しい環境を紹介するほか、フィリピン現地取材により、出稼ぎ労働をしなければならない社会環境もレポートしている。

今、日本では技能実習生の待遇や地位に対して、さまざまな問題が指摘されているが、20年、30年先、日本の国力が衰退し、貧富の差が拡大したとき、日本人が出稼ぎ労働者の供給源となることもあり得る。「海外で働こう。高給保証」といったネット広告を見るたびに私の心配は深まるばかりだ。