バナナがコモディティになるまでの歴史を振り返る

 There Will Be Bananas (NPR Throughline)

バナナプランテーションの歴史と米国の関係を振り返るポッドキャスト。コロンブスからチキータバナナの起源、United Fruit Companyまで遡る。(2020年1月9日エピソードの再放送)

コスタリカの鉄道開発とそれに付随して始まったバナナ栽培。米国での市場開拓の話。ブランテーション労働者(多くが海外からの出稼ぎ)の過酷な労働環境、米国まで係わる武力による労働争議の鎮圧などなど、バナナという果物がコスタリカの住民だけでなく、各国の貧しい労働者の犠牲によって、利益率の高いコモディティとなって行く過程がわかる。栽培、流通、販売まですべての流れを1企業が独占する仕組みは、Amazonとも似ていると。

個人的に面白かったのは、19世紀、最初にバナナの輸入が始まった頃、米国では、その形から、女性が食べることが下品だとされていて、売れなかった。それをどのように宣伝、広告で、市場に浸透させていったという部分。