イスラエル軍の自国民人質誤射がガザに対する姿勢を変えるか?
12/16/2023
Israeli military says its troops shot and killed three hostages by mistake (The Guardian)
イスラエル軍がハマスに人質に捕られていた3人の自国民を誤射し、射殺したことを公表。イスラエル国民に大きな衝撃を与えている。3人は白旗を上げ、上半身裸で武器を持ってないことをアピール、ヘブライ語で助けを求めたにもかかわらず、攻撃したらしい。
1976年のウガンダの エンテベ空港奇襲作戦 」でもそうだったが、人質の命よりテロリストを潰すことを優先するイスラエル政府の姿勢は明らかだ。私が危惧していた事態が起きてしまった。ただ、当時と違うのは、今回はイ軍および政府に対する批判が高まっており、一般市民を巻き込むような作戦の停止、より精度の高いハマス攻撃、という米国バイデン政権の要請に応えざる得ない状況へ進む可能性が高い。
米軍のベトナム戦争における友軍の誤射の隠蔽を扱ったNew Yorker誌に掲載されたC.D.B. Bryanの調査報道の力作「Friendly Fire」(https://archive.org/details/friendlyfire000brya/)を思い出した。2023年には隠蔽することができない。
*2カ月近くが経とうとしているが、残念ながらこのような悲劇にも、イスラエル政府の方針に変化はないようだ。ネタニヤフ政権が倒れる以外に道はないのか?(2024年2月6日追記)