米国 : コロナが落ち着いても、リモート、ハイブリッドワーク継続でオフィス街の中小商店に打撃

Companies are shedding office space — and it may be killing small businesses (NPR news)

オフィス街の靴修理店の店主によると、コロナパンデミック前と比べ、顧客が85%減少しているという。その原因は、リモートワークだ。パンデミックによる一時的な働き方との見方もあったが、オフィスワーカーがパンデミック以前のように毎日出勤するのはいつになるかわからない状態だ。それに加え、インフレによる物価高、不安定な金融市場など、多くの会社がオフィススペースの縮小を検討している。

米国内の20%近くのオフィススペースが空いているという。2008年に経済危機の時よりも状況は悪い。ロサンゼルスやサンフランシスコでは、2023年の第一4半期に28-29%の空き家率が記録された。

人の行き来の減ったオフィス街で、すでに中小商店はやっていけなくなっている。閉店や営業時間短縮が相次ぐ。

Editor's note 一方東京では、Lower Tokyo office vacancy rate gives relief to market after COVID-19 (Japan Times)。理由は、日本の利息は低いままで、商業物件へのローンも健全。そのうえ、シンガポールや東京などアジアの都市ではリモートワークが米国やヨーロッパほど定着せず、オフィス街の人出はニューヨークやロンドンより、大きく回復している。