ウクライナ侵攻:パイプライン爆破はロシアではなく、ウクライナ側によるもの?
Intelligence officials suspect Ukraine partisans behind Nord Stream bombings, rattling Kyiv’s allies (Washington Post)
German prosecutors searched boat Nord Stream saboteurs may have used (The Guardian)
2022年9月に起きたロシアとドイツを繋ぐ海底天然ガス・パイプライン、ノルドストリーム爆破について、西側の情報機関高官が調査により親ウクライナ派の破壊工作であった可能性を示す証拠が見つかったと語った。
ロシアが直接爆破に関与したとの証拠が見つからないため、ウクライナが加担したのではないかという疑いがあったものの、米国や西ヨーロッパ側は、ロシアの仕業だという見解を示してきた。現時点で爆破を特定の国と結びつける証拠は見つかっていないものの、複数の西側諸国高官は、ウクライナが西側諸国のロシアの侵攻を終わらせる態度を強固するために、親ウクライナグループがウクライナ政府の直接の指示や承認なく、パイプラインを破壊した可能性があると語る。西側情報機関は、そのようなグループがノルドストリームに対する攻撃について議論・検討した証拠を発見したという。もし、ウクライナ側による破壊工作であったなら、NATOのウクライナ支持、特にドイツ国内の世論への影響が懸念される。
ドイツメディアの報道によると、ウクライナ人所有のヨットを使って破壊工作を行った少人数のグループが見つかったという。そのヨットはドイツ連邦検察の捜査を受け、爆発物の輸送に使われた疑いを持たれている。
ノルドストリーム爆破に関しては、2月半ばに数々の調査報道で有名な米国人記者シーモア・ハーシュが、米軍の秘密作戦だったという記事を自身のブログ(?)で発表して話題になりましたね。まるでスパイ小説のような内容でワクワクさせられました。でも、ハーシュ氏の主張は情報源のウラが取れていないことから、米国の大手マスコミには相手にされませんでした。そして今回の親ウクライナ派犯行説。果たして真相は?
Nord Stream, Seymour Hersh and how disinformation works (.coda)