日本:福島第一原発、処理済み汚染水の海洋放出に突き進む

Fukushima: Japan insists release of 1.3m tonnes of ‘treated’ water is safe (The Guardian)

東日本大震災からもうすぐ12年。津波で冷却用電源を失った福島第一原子力発電所は、3基の原子炉がメルトダウンするという、チェルノブイリ以来世界最悪の原子力事故となった。破損した原子炉の建物は補修され、大気中の放射能レベルはさがったものの、ダメージを受けた炉心の冷却に使われた大量の水の処理のため、廃炉には40年かかると見積もられている。

130万トンの汚染水、オリンピックブールなら500杯分が1000個のタンクに入れられ敷地内に保管されているが、スペースはなくなりつつある。岸から1キロ先の海上に突き出た2本の柱が、今年の春か夏に東京全力が計画している処理水放出の地点になる。

今月現地で記者団を案内した東電と政府職員は、「汚染水」ではなく、「処理水」を放出するとし、それには科学的根拠があり、汚染された水を海に流すという報道に強く反論する。