アルゼンチン:国籍取得目的で入国するロシア人妊婦対応に苦悩

Crackdown on ‘birth tourism’ as pregnant Russians flock to Argentina (The Guardian)

Pregnant Russian women flying to Argentina for citizenship, officials say (BBC News)

ロシアのウクライナ侵攻以来、アルゼンチンで出産し、子供に市民権を獲得させる目的のロシア人女性の入国が増加している。アルゼンチンはロシア人旅行者のビザを免除していることから、第2の国籍を求めるロシア人に大人気だ。アルゼンチンの入管の責任者によると、昨年1年間で1万500人の妊娠中のロシア人が入国したという。そのうち7000人が弁護士にアルゼンチン国籍の取得を任せて帰国したという。

観光目的の入国ではないと判断されると、入国が遅延したり、拒否されることもある。妊娠30週を超えた女性を送り返すことは困難だという。ロシア人女性の弁護士は、「プーチン政権の戦争に反対するだけで、逮捕されたり、家族が前線に兵士として送られる危険がある」ことが理由だと語る。