米国:ムンバイからミッシシピー、出稼ぎインド人を騙した災害復興ビジネス
01/25/2023
Sold an American Dream, these workers from India wound up living a nightmare (NPR)
「The Great ESCAPE~True Story of Forced Labor and Immigrant Dreams in America」という新刊の紹介記事。t著者は労働問題活動家で非営利団体「Resilience Force」のサケット・ソニ氏。
2006年にメキシコ湾岸を襲ったカタリナ台風の後、石油採掘施設の修理・復興のために溶接工、配管工がインドで集められた。500人のインド人労働者は、2万ドルという大金と米国永住権が取れるという約束に胸を躍らせ米国に渡ったが、実際には短期滞在ビザしか発給されなかった。そのうえ、災害復興を請け負う会社は彼らを鉄柵で囲まれた難民キャンプのような場所に閉じ込め、過酷な環境下で長時間労働を強制した。
労働者を支援する非営利団体に力を借り、インド人労働者はキャンプから脱出した。最終的には人身取引、強制労働、その他の罪で司法省は、雇い主のSignal Internationals社を告発。裁判で労働者側が勝利し、Signalには多額の賠償金が課せられた。
技術実習生制度が度々問題になってます。日本には永住権(Green Card)というエサはありませんが、米国でもこんなひどい事例があったのですね。