米国:司法省、バイデン大統領の研究所を機密書類保管の疑いで調査

US justice department investigating papers stored at Biden’s former institute (The Guardian)

Classified documents found in Biden’s former office spark comparisons to Trump (NPR)

バイデン大統領の弁護士が昨年11月、シンクタンク、Biden Center for Diplomacyの事務所を閉鎖のために整理中にオバマ政権副大統領時代の書類の一部に最高機密と記されたものを見つけた。関係者によると、それら書類を国立公文書館に送ったところ、最高秘密の書類が混ざっていたことが確認され、司法省に通報したという。現在、トランプ前大統領が任命した連邦検事が調査を進めている。

バイデン官邸は、機密書類が発見されたことを認め、公文書館と司法省の調査に協力していると発表した。マー・ア・ラゴの私邸に保管されていた機密書類についてFBIの捜査を受けたトランプ前大統領は即反応し「FBIはバイデン氏の私邸やホワイトハウスですら強制捜査を行うことになるだろう」と自身のSNS、Truth Socialに投稿したという。

バイデン氏の場合、今のところ故意にそれら書類を保持していた形跡はなく、返還にも応じている。一方、トランプ氏は公文書館から所在不明の書類の返還要求に何カ月も応じず、2021年12月にようやく機密書類を含む15箱の書類を返還したといういきさつがある。その後トランプ氏は、大陪審の召喚状に応じず、その結果FBIのマー・ア・ラゴ家宅捜索が行われた。現在、トランプ氏は故意に国家秘密を含む書類を保持、隠匿した疑いでスパイ活動法違反で犯罪捜査の対象となっている。